新型コロナワクチン最新情報(4月1日現在)

 昨年5月8日から65歳以上の高齢者と12-64歳で基礎疾患があると申し出て接種券をもらった方、それに医療関係者、介護施設勤務者の6回目の接種が始まりました。この方々の7回目と、それ以外の方の6回目が9月20日に開始されて現在継続中です。
新型コロナワクチン接種は今年3月まで無料(全額公費負担)と公表されています。
その後はインフルエンザと同じく年に1度、年末に接種、2つを混ぜた混合ワクチンになるのではないかと予想されていましたが、早くから報道されていた割に開発が進んでないようで、どうやら別々になりそうです。しかも7000円の自己負担が設定されたと伝えられています。それでも接種希望者がいるのでしょうか?なおかつ医療機関の側でも現在国から無償で提供されているワクチンも有料となれば、1バイアルから6人分というのは変わらないでしょうから(ファイザーが1利用を開発中との報道はあります)、希望者が揃わないと原価割れが発生するリスクもあり、取り扱わない医療機関も続出すると思われ、事実上新型コロナワクチン接種はこれで終了となるのではないかと感じています。
 当院ではこれまで週50本のファイザー製ワクチンを頂き、月曜日から金曜日までの午前午後、毎日60人の接種を実施してまいりましたが、全体的に接種も一段落し、接種希望者もぐっと減り、昨年5月8日からは感染症法上2類から5類に変更になって、マスク着用も昨年3月13日以降推奨しない方向となり、本格的なウィズコロナの時代となりました。
長いマスク生活で特に子供の免疫が低下してしまって、季節外れのインフルエンザだけでなく、アデノウィルス、RSウイルス、ヘルパンギーナ(コクサッキーウイルス)、ヒトメタニューモウイルス、溶連菌感染症、麻疹、マイコプラズマなど(外国では麻疹が酷そうです)多くの感染症が流行しています。
空気中には多くのウイルス、細菌などが常に一定量浮遊していて、私たちはそれを常に吸い込んでいます。発病しない程度のウイルス、細菌が常に吸い込まれて免疫が維持されているのですが、それが長いマスク生活でほとんど入ってこなくなって免疫が低下してしまって抵抗力が無くなってしまっているのです。皆さん、不必要な場所でのマスクは出来るだけ止めましょう。特に子供と老人に強制しないようにお願いしたいです。
ワクチンの接種は反ワクチン団体によるキャンペーンがまるで新興宗教のような妄信的な激しさで行われています。たしかに、人類が初めて手にしたメッセンジャーRNAワクチンの評価は歴史の検証を待たねばならないという側面もありますが、私たちは今回の新型コロナワクチンに打ち勝つために人類の生き残り戦略としてこの方法に賭け、これを選択したのです。当院では国の方針に従い、これまで通りあくまでも接種を希望する対象者に対して実施しています。随時受け付けています。
インフルエンザワクチンの接種も同時並行しています。複数のワクチンを接種する場合、近年同日接種が認められていますが、間をあける時は生ワクチンはその後4週間、不活化ワクチンは2週間の間を空ける事とされてきました。最近、どういうわけかインフルエンザを含め他のワクチンとコロナワクチンはそんなに空けなくても良いかのような情報が飛び交っています。これは免疫学的に間違っていると思います。今までそういうことはしてこなかったので副作用のデータは蓄積がありませんが後から間を空けずに打つワクチンは免疫が得られないというのは免疫学の常識で、実際に私の経験でも風疹に罹った子が1週間後に水痘に罹って、水痘の免疫が出来ず半年後にまた水痘に罹るという事例を経験しています。折角うつのに免疫が出来なくては後から打つ方が無駄になるのできちんと間を空けるようお勧めしています。納得されずによそへ行ってうつ方もありますが私は信念に従いそういう無知に迎合せず、そうなさる方はその方の自己責任で仕方ないと思っています。
現在ワクチン接種は非常に低調で、3回か4回で止めてしまった方が非常に多くなっています。コロナ感染者は増えてきているようですが、重症化する人は極めて少なく、それよりもワクチンの副作用が心配という流れになってきています。そういう考えももっともな事と思いますのでそういう方にはあえて推奨していません。

昨年5月のワクチン接種開始時点での当院を含む、浜松市内の接種医療機関と、集団接種会場は以下の通りです。現在、集団接種はやっていないようです。





問診票も見ておいていただき、出来れば書いてきていただきたいです。事前に市の方で印刷してある部分もあります。間違いないか確認をお願いします。