平成5年度関東甲信越静学校医協議会における協議事項のまとめ

平成5年8月21日

 平成5年度関東甲信越静学校医協議会は、平成5年8月21日静岡市日興会館において、関東甲信越静地区各都県医師会に所属する指導的立場の学校医250名の参加を得て、学校健康管理医をはじめとする学校保健の今日的課題について協議を行った。各都県医師会では、この協議会での協議事項の検討内容を踏まえ、それぞれ効果的な方策を講じていくことで合意した。協議事項のまとめは下記のとうりである。



[学校健康管理医について]
 この問題は、施行以前の平成2年度本協議会においても取り上げられたが、その後3年が経過し、ほとんどの都県において実際に学校健康管理医、学校産業医等が設置されるに至り問題点も多々指摘されて来ている。平成5年度本協議会において、関東甲信越静11都県の学校医は一堂に会してこの問題を協議し、以下の結論を得た。

 1.身分については、将来的に労働省所管の産業医と同等とすべきであると考える。
 2.原則として内科系学校医を選任するものとし、内科系学校医が辞退した場合は地区医師会と相談のうえ選任するものとする。
 3.報酬についても、将来的には労働省所管の産業医と同等とすべきである。
 4.職務内容については、現在県立高校の学校健康管理医委嘱取扱要項のモデルに示されるように、
   教職員の健康診断の事後指導及び助言に関すること、
   健康相談に関すること、
   校内巡視による労働環境改善等に関する指導助言に関すること、
   健康管理講習会に関すること、
   労働安全衛生規則第52条に規定する「定期健康診断結果報告書」の「産業医」欄への署名押印に関すること、
   その他、必要事項に関すること、とする。
   なお、出校回数は毎学期1回以上とする。
 5.私立学校においても当然同様の措置がなされるべきであり、関係官庁は強力に指導推進していただきたい。
 6.なお、職員49名以下の学校においても同様に取り扱っていただきたい。


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