戌年理事の新年のご挨拶

静岡県医師会理事 平良 章

 何度目かの年男、戌年のお正月を迎えました。前回の戌年は開業前、2月に大学院の講師の辞令をいただき、7月まで大学で後輩の学位論文の世話でてんてこ舞い、8月に現地で開業しました。その前の戌年はまだ大学生でした。卒業前で瀬戸内海の人口の少ない島々を診療船で巡回する姿を夢見て、小型船舶操縦士の免許を取りました。それが一度もまともに病院勤務することなく研究生活に明け暮れて12年、結局浜松で開業することになり、また12年がたちました。その間奉仕活動には精一杯取り組んで来たつもりですが、並行して特に望んだ訳でもないのに何故か浜松市医師会理事6年、静岡県医師会理事兼任2年、さらに日本医師会の委員会委員までやっている自分には自分でない誰か他の人のような気さえします。

 行きがかり上とりあえずもう1期やるとしても次の戌年はもう還暦だとすれば、そろそろ引き際も考えるべきではないか、それともまだ若いからそんなことは考えずに自分がやれるうちは、他から望まれるうちはただがむしゃらにやれば良いのか、そしてまた後の人生が医師会活動だけで良いのかどうか、若いころの夢も老後の夢に代えてまだ捨てきれてないので悩み多き選択の戌年を迎えることになりました。簡単に結論は出ませんし、人生自分一人で生きている訳でもないので我をとうすつもりもありません。とりあえずは目の前のことに全力投球することによって活路を開いて参りたいと思っています。それが運命の扉を一つ一つ良い方向へ開いて行く唯一の方策であろうかとも思います。今年も完全燃焼を目標に頑張りますのでよろしくお導き下さいますようお願い申し上げ、新年のご挨拶と致します。


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