採血はヤダ!

 

 「採血」 と聞くと貧血を起こす人もいるかもしれませんね。健康診断や具合が悪くて病院へ行くと先ずされる検査に「採血」があります。

 七、八年前にnoriさんは血糖値が上がりました。会社の健康診断で引っ掛かり、再検査は精密検査といわれどんな事をされるか不安でしたが、言われるままに病院の検診センターに出向きました。メニューは、空腹時採血、ブドウ糖液を飲む、一時間後採血、問診・診察、栄養指導、更に一時間後採血、結果は自宅に郵送。午前中はタップリ掛かります。

 採血の方法は説明するまでも有りませんが、ふつうゴム製のバンドで上腕を圧迫し、静脈の血管を拡張させてから採血します。医師でないと出来ない「動脈採血」は痛いです。

 一般に女性は皮下脂肪の量が多いと言われているので、圧迫が弱くなるのも採血が難しい原因の一つだそうです。スポーツをすることで筋肉の発達が促されると皮下脂肪が減り、血管が見つけやすくなることもあるそうですが、noriさんは血管が細いとかいわれて、擦っても叩いてもなかなか血管が浮いて来ないのです。ですから採血は大の苦手です。嫌だ嫌だと思っていると余計に血管が隠れてしまうそうです。

 故に、健康診断の時期は憂鬱でした。普通の注射針ではダメで細い方の注射針を使います。上手い人がやれば一回で成功となるのだが、下手な人に当たると最悪です。2回3回とチクチクやられてやっと成功なんて事もよく有ります。

 今までに最悪の時の事を話しますと、採血の椅子に座って最初に 「血管が細いので細い針でやって下さい」 と云ったのに 「大丈夫でしよう・・・」 と始めたが案の定失敗、再度挑戦、と 「血管を探しますのでチヨット痛いですヨー」 とか云って・・・我慢出来ない痛さでは有りませんが気持ちの良いものでは有りませんでした。結局採血出来ず、「細い針に変えますね〜」 なんて優しい言葉を掛けて、擦って叩いてもう一度チクッと、ん〜またまた失敗。今度は男性の技師?に交代、一発で血液が容器に満ちて成功でした。

 血止めのガーゼと抑えのテープを貼り終えると、何回も失敗した美人の若い技師は 「鈴木さん、ゴメンなさい、お大事に・・・」 と声を掛けてくれた。これも若い技師さんには良い経験になっただろうと思えば人に施しをした様な清々しい気分で採血を終えました。これも優しい言葉が有ったからと思います。 ン・・? 「技師が若くて美人だったからでしよう」 って? 卓球!否、ピンポンピンポン!!


(
noriさん)
norisan@mail.yaramaika.ne.jp
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Shikibu/7289/